さよなら腰痛さん

腰痛さんの恋心

世間には別れたくても別れてくれない、突き放してもまた纏わり付いて来る、そんな腰痛に悩まされている方がゴマンといるのではないでしょうか?

私自身も腰痛さんとは、両親以下、妻子以上の長きお付き合いをさせていただいてます。

しかもただで付き合えるわけではありません。

勝手に愛され付きまとわれているにも関わらず、お付き合いにはお金がかかります。

顧みても、馬鹿高いマッサージ機や各種健康器具・整体・整形外科・マッサージ屋・胡散臭い治療法、そして入院などなど、これまでに貢いできた金額を思うと、悲しさ虚しさを通り越し怒りさえ覚えます。そしてその怒りはまた腰痛を呼び起こす、そんな腰痛の原因はストレスである的な本まで読みました。そうです、書籍代もばかにならないほどに使っています。

そして何を読もうと、どんな治療を施そうと、腰痛さんの一途な恋心はハンパなく、一時は逃げるが勝ちで去って行く事があっても、気を緩めたり少しでも隙を見せた途端、いつの間にやらこちらの身体に舞い戻ってきてしまうのです。

腰痛さんとの蜜月

私が腰痛さんと一番濃い関係にあった頃は、ホントしつこい程に好かれ惚れられ大変でした。

椎間板ヘルニアと診断された整形外科でのブロック注射通い。その待合室では椅子にすら腰かけていられず、周りの老人達を尻目に長椅子を一人で占拠し横たわる。

そんな状態でしたので、ある日とうとう自宅で横になったまま少しでも動こうものなら、腰を、椎間板を、拳銃で撃ち抜かれたような衝撃的な痛みに襲われ、起き上がるどころかピクりとも動けなくなる事態に。

そしてそれが慢性化。身体を丸めてじっとしていても、時折ズドンズドンと腰を撃ち抜かれ、その度に髪を掻き毟り、枕が毛だらけになるほどでした。

二日間は耐えました。食事はおにぎりを作ってもらい横になったまま少しづつかじる。トイレにも勿論行けないので尿瓶を買って来てもらいチョロチョロと。

そして三日目、幸いにもここまでは催しませんでしたが、大が出そうになったらどうしよう?オムツ買ってこようかと言われましたが、流石にいくら家族でも大のオムツの世話まではプライドが許さず、腰痛さんの激しい求愛も収まりそうもないので救急車を呼んでもらい、そのまま入院するはめに。

入院中は造影剤を入れてのブロック注射に絶叫しながら涙を流し、綺麗な看護師さんがヌルっと入れてくれる座薬に赤面しながら寝たきり生活を送っておりましたが、結局45日ほどでヨタヨタと歩けるようにもなり、勧められた手術はせず逃げるように退院しました。

腰痛さんとの自然な別れ

その後も自宅で半寝たきり生活を続けるうちに、いつの間にやら腰痛さんは私のそばから離れて行ってくれました。

そんな経験の中で得た結論。

腰痛さんの激愛を受け止めてしまった以上は、どんな手段を使って別れようとしても無駄だという事。無視し続けあちらが飽きて離れていってくれるのを待つしかないのです。

そして以後の生活では腰痛さんの影に怯えながら、腰痛さんが近づいて来れぬよう出来る限りのバリアを張りましょう。

ドラックストアなどで売っている各種腰痛バンド。「最近お腹が出てきて困った」というような人には体型維持にも一役かってくれるので一石二鳥的な効果がありますが、常時付けていると確実に腰回りの筋肉が落ちてしまうといったデメリットもあるので、腰痛さんが近づいてきそうな危機感を感じる場面でのみの着用がよろしいかも知れません。

腰痛さんを遠ざける

本当であれば、ストレッチやウォーキングなどを日々生活の中に取り入れるのが効果的かと思いますが、自堕落な私にはそんな面倒な事が続くわけもなく、腰痛さんが近寄って来れぬよう行っている事と言えば、

・朝起きると真っ先にマッサージチェアでモミモミ、就寝前もモミモミ
(これは気持ちいいので苦もなく日課というか、いつの間にか癖になります)

・自宅も車も椅子は全て腰にクッション
(これは置いておくだけなので面倒なのは最初だけ、そして効果はバツグン)

・脚を組まない
(脚を組む癖があるので気がついた時には直しますが、根本的に組む癖が直せず自嘲)

・うつぶせ回避
(うつぶせで読書などした日には、ダメージ大で起き上がれなくなります)

・低い椅子や柔らかいソファー回避
(座った際にお尻の位置が膝より下に来るような物は避けましょう)

・激しいイヤ激しくなくても運動の後にはケア
(マッサージでも湿布でもお風呂にバブでも何でもいいのでケアを忘れずに)

ざっとこの程度の事をしているだけでも腰痛さんからのアプローチは弱々しいものとなります。背後霊のような腰痛さんとの絶縁は無理でしょうが、囁かれる程度の事でしたら気にせず無視を決め込みましょう。

常に腰痛さんに恐れを抱き近寄られないようにしていれば、大したダメージくらう事はありませんから。

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